医療脱毛で使用されるレーザー機のジェントルにジェントルレーズプロ、ジェントルヤグプロ、ジェントルマックスプロという3種類の機種があるのをご存知でしょうか?
ジェントル シリーズは、熱破壊式の脱毛方式を採用した医療レーザー脱毛機です。
- ジェントルレーズプロは、アレキサンドライトを使用
- ジェントルヤグプロは、ヤグレーザーを使用
- ジェントルマックスプロは、アレキサンドライトとヤグレーザーを使用
以下にてジェントル シリーズがどの様に効果があるのかをご紹介しますので是非ご覧ください。
ジェントルマックスプロの技術的評価や口コミを調査して効果があるかどうかを検証!
はじめまして、永久脱毛を目指して脱毛研究をしているゆきのといいます。脱毛経験歴3年です。
美容サロンから始めて、脱毛器やワックス等色々な方法を試してみて医療脱毛でしか永久脱毛は実現できないことを知りました。
今日は、私の脱毛失敗談を交えながら、ジェントルマックスプロが効果ないのか検証してみたいと思います。
結論からお伝えすると、ジェントルマックスプロは、熱破壊式の機能を備えた脱毛機であり、肌質や毛質に合わせた施術をすることにより、永久脱毛が可能な医療レーザー脱毛機であると言えます。
永久脱毛とは?
FDA(アメリカ食品医薬品局) によると、『一定の脱毛施術を行った後に再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること』とされています。
※FDA:米国の政府機関で、日本の厚生労働省に相当します。
はじめに、ジェントル シリーズがどういった医療脱毛機であるかご説明します。
ジェントル シリーズの背景
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ジェントル シリーズは、アメリカのシネロン・キャンデラ株式会社が開発した熱破壊式のレーザー脱毛機です。
蓄熱式と熱破壊式の違いについては、以下の記事で詳しく説明しています。脱毛方式の違い!熱破壊式と蓄熱式の違い!違いを知り脱毛法を選定医療レーザーによる脱毛法には、熱破壊式と蓄熱式が存在します。 一般には、熱破壊式の方が永久脱毛の効果が高いと言われていますが、その真意は何かを徹底調査してみましたので是非参考にして頂ければ幸いです。 以下に、熱破壊式と蓄熱式の違いについてご...シネロン・キャンデラは全国16拠点にショールームを有しており、「科学に基づいた治療機器の開発により患者様のQOL向上に努め、臨床効果をもたらす製品をご提供し、お客様と信頼に基づいたパートナーシップを築く」というコンセプトに基づいて開発された実機を前に、スタッフから直接機器の特徴や使い方、治療できる症状など詳細な情報を提供しています。
ジェントル シリーズにご興味のある方は、お近くのショールールを訪問されてみては如何でしょうか?
シネロン・キャンデラの公式ホームページ:https://www.candelakk.jp/
シネロン・キャンデラのジェントル シリーズは、「長期減毛及び表在性の皮膚良性色素性疾患の治療」のために開発された脱毛機であり、以下の機種の違いにより搭載されているレーザーの種類や波長が違います。
種類 | GentleMax Pro Plus (ジェントル マックス プロ プラス) |
GentleMax Pro (ジェントル マックス プロ) |
GentleLase Pro (ジェントル レーズ プロ) |
GentleYag Pro (ジェントル ヤグプロ) |
発売年 | 2022年 | 2016年 | 2016年 | 2016年 |
脱毛方式 | 熱破壊式(HR) | 熱破壊式(HR) | 熱破壊式(HR) | 熱破壊式(HR) |
レーザー | アレキサンドライト ヤグレーザー |
アレキサンドライト ヤグレーザー |
アレキサンドライト | ヤグレーザー |
波長 [nm] |
755 1,064 |
755 1,064 |
755 | 1,064 |
パルス幅 [msec] |
0.25~100 | 0.25~100 | 0.25~100 | 0.25~100 |
スポットサイズ [mm2] ※()内OP |
6~26 (20~26) |
6~24 (20~24) |
6~24 (20~24) |
6mm~24 (20~24) |
※「ジェントルレーズプロ」と「ジェントルマックスプロ」は、日本の厚生労働省にも「長期減毛・色素性疾患用レーザー装置」としての有効性や安全性が承認されています。
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの違いは波長の長さの違いで、どこまで深部を破壊するかの違いです。
アレキサンドライトレーザーは、メラニンに反応してレーザー光を吸収し、その熱により毛根を破壊するので痛みが軽減されるのに対して、ヤグレーザーはより深い部分を直接破壊するのでより痛みがあります。
シネロン・キャンデラのジェントル シリーズは全ての機種に、DCD(ダイナミック クーリング デバイス)という優れた皮膚冷却機能が備わっており、レーザー照射直前に寒剤を吹きつけることにより皮膚を保護します。
寒剤とは?
冷却するために使う混合剤のことで、DCDでは代替フロンである「1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC-134a)」が使用されています。
テトラフルオロエタンは、強い毒性はありませんが、中には、
- 吸入:めまい、し眠、感覚鈍麻。
- 皮膚:凍傷(液体に触れた場合)。
- 中枢神経系、心血管系に影響を与え、心臓障害を生じることがある。
という症状が出ることがあります。
このDCDの働きにより、熱破壊式の脱毛機でありながら、痛みを軽減することができるということです。
しかしながら、中には、寒剤が体に合わないという方も居られるので、カウンセリング時に事前にテスト照射等を行い、確認しておいた方が無難です。
尚、ジェントル シリーズでは、寒剤が苦手な方のために新たな冷却オプションとしてCryo 6によるエアークーリングが利用可能となっています。導入されているクリニックであれば、エアークーリングに切り替えて貰うことが可能かもしれませんので、クリニックにお問い合わせする様にして下さい。
ジェントル シリーズの特長
メラニン色素に反応するアレキサンドライトレーザー(波長755nm)を使用
ジェントルレーズプロとジェントルマックスプロから発振される波長755nmの熱破壊式アレキサンドライトレーザー光は、メラニン色素に対して選択的に吸収されやすいという大きな特徴があります。
メラニン色素を多く含んでいる毛は、この光エネルギーを吸収し、熱に変換します。
その熱が毛の周囲の毛包・毛乳頭部に対して拡散することで毛の組織を破壊していきます。
深達性に優れたネオジミウム・ヤグレーザー(波長1,064nm)を使用
ジェントルヤグ·プロとジェントルマックスプロから発振される波長1,064ナノメートルのフラッシュランプ励起式Nd:YAGレーザー光は、波長が長く、表皮メラニンへの吸収が少なく、皮膚深達性に優れているため、表皮へのダメージを最小限に抑えながら肌の深部までレーザー光を効率良く伝えることができます。
2波長を1台に搭載することにより、肌質・毛質に合わせた脱毛が可能
ジェントルマックス プロ は、波長755nmと1,064nmの2波長を1台に搭載しています。
波長755nmのレーザー光は、メラニン色素に対して選択的に吸収されやすいという大きな特徴があります。メラニン色素を多く含んでいる毛が光エネルギーを吸収し、熱に変換されます。その熱が毛の周囲の毛包・毛乳頭部に対して拡散することで毛の組織を破壊していきます。
波長1,064nmのレーザー光は、波長が長く表皮メラニンへの吸収が少ない特徴があるため、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら肌の深部までレーザー光を効率良く伝えることができ、効果的なレーザー脱毛治療を行うことができます。
ジェントルマックス プロ は、操作性に優れたカラータッチパネルを採用しており、ワンタッチで波長を切り替えることができます。
大口径スポット(最大24mm)で広い部位も効率よく照射
照射面積:6~18mmの標準ハンドピースは、最大18㎜径のスポットサイズを標準装備しています。
更に、オプションの20~24mmラージスポット専用ハンドピースを使うと最大24mmの広さとなり、足や腕、背中やお腹などの広い部位も効率よく照射できます。
また、照射経の大きい24mm口径は直進性が増し、肌の奥深くまでエネルギーを届けることが可能です。
尚、ジェントルマックス プロ プラスでは、最大26㎜径のスポットサイズを装備することが可能です。
ハイスピード照射(1秒間に2ショット)で施術時間を短縮
ジェントルマックス プロは、1秒間に2ショットの速度(ジェントルレーズやジェントルマックスでは1秒間に1ショット)で照射できるので、施術時間を短縮することが可能です。
また繰り返し周波数を2~3Hz(最大10 Hz)にすることで、広範囲でも施術時間を短くすることが可能です。脱毛は痛みを伴う治療なので、治療時間が短くなることで負担軽減につながります。
可変式のパルス幅(放出持続時間)により肌や毛質に合わせた施術が可能
表皮冷却ガスシステム(DCD)により、痛みを軽減
ジェントル シリーズには、熱による痛みを軽減させるために皮膚冷却ガス(寒剤)を噴出して皮膚表面を-26℃まで冷却し肌を冷やすシステム(DCD)が付いています。
皮膚冷却ガス(DCD)は、噴射しレーザーによる皮膚へのダメージを和らげ、同時に肌の感覚を鈍らせることで痛みを軽減します。
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DCDがレーザーに同期し、レーザー照射直前に寒剤を吹きつけることにより皮膚を保護します。
しかしながら、冷却機能(DCD)が搭載されているのである程度は痛みを抑えることができるのですが、ピークパワーが高いため、どれだけ冷やしても結局痛いのは痛いです。
尚、ジェントル シリーズでは、寒剤が苦手な方のために新たな冷却オプションとしてCryo 6によるエアークーリングが利用可能となっていますので、事前にクリニックに寒剤を使用しているかお確かめ下さい。
厚生労働省の薬事承認、FDA(米国食品医薬品局)の承認を得ており安全・安心
厚生労働省の薬事承認を以下の様に取得しています。
医療機器「ロングパルスアレキサンドライトレーザ GentleLase Pro」の適正使用について
また、FDA(米国食品医薬品局)の承認も取得しているので、安心、安全な脱毛機であると言えます。
それでは具体的に、ジェントル シリーズの機種毎の特長を以下にご説明します
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ジェントルレーズ プロ(GentleLase Pro)の特長
ジェントルレーズは、レーザーの選択的熱作用により、長期的な減毛と、表在性の皮膚良性色素性疾患を目的とした医療用レーザー装置として、日本で初めて薬事承認を取得し20年以上国内で使用されている実績ある脱毛レーザーです。
また、ジェントルレーズプロは、2016年12月15日に薬事承認されているため、未だ10年を経過していません。
ジェントルレーズプロは、ジェントルレーズの上位機種であり、照射範囲が1.5倍、照射速度が2倍になっており、施術時間の短縮が期待できます。
また、ジェントルレーズプロではパルス幅が可変式となったため、肌や毛質に合わせた設定で施術できるようになり、より安全で確実なレーザー脱毛が可能となっています。
その他の機能については、ジェントルレーズもジェントルレーズプロと変わりないので、以降の説明では、ジェントルレーズプロの詳細をお伝えします。
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※以下の内容については、全機種共通の為、前述にてご説明させて頂いた内容です。
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適応可能な肌質、毛質及び有効な部位
ジェントルレーズプロはパルス幅(照射時間)を調整できるので、ある程度は色の薄い毛にも対応できるが、体毛の色が全体的に薄い、顔の産毛やふわふわとした産毛をすっきりさせたいなどの場合は、他の脱毛方法や脱毛機を選定して下さい。
合わない脱毛機を使用してしまうと、思った様な効果が得られず、施術回数が嵩み、費用と時間ばかりが掛かってしまうと共に、赤みや腫れ等の障害が生じる場合があります。
痛みの度合い
痛みについては、個人差があるため明確な断言ができませんが、一般的な評価としては、「輪ゴムをパチンと弾いたような」痛みがあると言われています。
熱破壊式の中では、アレキサンドライトレーザーは、比較的やや痛みが少ないと言われています。
DCD等の冷却装置で多少痛みは緩和されますが、どの医療レーザーであっても痛みが無いということはありません。痛みは必ずあるので、自分自身が耐えられる痛みなのかで判断するようにして下さい。
どうしても痛みが我慢できないときには、医師に相談してマシンを替えて貰うか、麻酔クリームを使用する等の措置を取って貰う必要があります。
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ジェントルヤグ·プロ(GentleYag Pro)の特長
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※以下の内容については、全機種共通の為、前述にてご説明させて頂いた内容です。
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ジェントルマックスプロ(GentleMax Pro)の特長
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ジェントル シリーズの効果が期待できる施術回数
医療レーザー脱毛の場合は通常5~8回を目安に考えるのが普通です。個人差はありますが、ジェントル シリーズもその位の回数は必要であると考えてください。
脱毛に必要な回数や期間については、脱毛機の性能に依存するものではなく、各個人の毛周期に従って決める必要があります。(出力については依存します。)
良く世間の、広告等では、
- レーザーの能力が他社と違うので1ヶ月で何回でも脱毛可能です。
- 毛が生えて無い状態でもレーザー照射することが可能です。
などと宣伝されているものが見られますが、これらは本来違法な誇大広告です。
毛周期に従わないで短期間で脱毛すると、一時的には綺麗なツルスベ肌にはなりますが、必ず後から毛が再び生えてきますので、一生永久脱毛は叶いません。
以下に毛周期に従った脱毛回数と期間を紹介していますのでご参照下さい。
騙されない様にして下さい(注意喚起!)
何もジェントル シリーズに限った事では無いのですが、レーザーの出力や効果はクリニックの医師が患者との間でカウンセリングして、肌の色や質等を見てレーザーの出力強度や施術する機械を決めるのが一般的な方法です。
良心的で上手な医師であれば、カウンセリングの時に、あなたに合った最適な機械と施術回数を教えてくれる事でしょう。又、看護師さんも毛の生え具合や肌の状態をみて適切な施術、アドバイスを実施してくれます。
しなしながら、中には悪質なクリニックも多数存在しているのが実情です。
例えば、
- そもそも美容サロンであって医療クリニックではない。
- 医療資格を持っていないスタッフが施術を行う。
- レーザーの出力を強くして短時間で施術を実施することにより回転率を上げている
- レーザーの出力を低くすることにより、脱毛効果を弱めてできるだけ通う回数を増やす。
- レーザーの照射位置がいい加減で、照射完了した部分にを何回も照射する。
などが上げられます。
医療脱毛は医術です。正しい用法、要領を守らないと、酷い痛みや熱傷等が発生してしまうことがあります。
しっかりと医師と相談して施術回数を決めてください。また、少しでも気になる事があったらどんなことでも医師に確認することをおすすめします。
まとめ
ジェントルマックスプロは、ジェントルレーズプロとジェントルヤグプロの機能を併せ持って、いいとこ取りをしたレーザー脱毛機です。
ジェントルマックスプロのメリットは、
- 剛毛はもちろん産毛にも高い効果を期待できる
- 肌色関係なく施術可(日焼け肌や地黒肌でも施術可)
- 肌に優しい(アトピー肌や敏感肌でも施術可)
- 照射時間が早い(短くてスピーディー)
尚、ジェントル シリーズは。ジェントルレーズプロ、ジェントルヤグプロ、ジェントルマックスプロの3機種が存在するので、ジェントルでの脱毛を希望される場合には、ジェントルマックスプロか、最上位機種のジェントルマックスプロ プラスを使用しているクリニックがおすすめです。
尚、ジェントルマックスプロはシネロン・キャンデラ社の熱破壊式の高品質な脱毛機ですが、競合会社であるルミナス社もジェントルマックスプロと同等の機能を有した熱破壊式の脱毛機であるスプレンダーXを提供しています。
お近くにジェントルマックスプロを取り扱っている脱毛店が存在しない場合には、スプレンダーXも候補に上げてみては如何でしょうか?
アリシアクリニックでは全ての院でスプレンダーXを使用することが可能です。
アリシアクリニックの詳細については以下をご確認下さい。
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