レーザーによる脱毛施術は「医療機関にのみ」許された医療行為です。
しかしながら、脱毛が可能な医療機関は、脱毛クリニックの他に、皮膚科、美容外科、美容皮膚科といった様々な種類があります。
「皮膚科、美容外科、美容皮膚科と名前が違うけれど、どう違うの?」
「どこで医療脱毛したらいいの?」
と、お困りの方もいらっしゃることでしょう。
本記事では、そんな医療脱毛クリニックの違いを比較します。是非とも最後まで読んでくださいね。
皮膚科・美容皮膚科・美容外科で脱毛に違いはあるの?
レーザー脱毛であれば、治療方法には違いはありません
皮膚科、美容皮膚科、美容外科問わず、脱毛レーザーの機械を用意でき、扱うことができる医療従事者がいれば医療脱毛の施術は可能です。
脱毛の前には、医師が診断し、「看護師がレーザーを使って脱毛する」という行為になんら変わりはありません。
また、何かトラブルがあったときの対処法についてもほぼ同程度と考えて良いでしょう。
それでは何が違うのでしょう。
違いは主に以下の6つです。
これらの中で、重要なものは何番でしょうか?
答えは、1番と6番になります。
皆さんも1番の医療レーザーの機器に何を使うかは非常に気になる所ですよね。
しかしながら、以外にも6番の看護師の経験が非常に重要になってくるのです。
なんで?お医者様の腕が重要なのではないの?
と思われる方も多くおられるかと思います。
あなたが我慢強く、痛みを感じない方であれば確かにそうです。
しかしながら、「医療脱毛は痛い!」のです。
レーザーの種類や出力の強さ、脱毛方式の違い等により多少痛みは違いますが、「医療脱毛は痛い!」です。
ところが、この「痛み!」を和らげることが可能な方法が幾つかあります。
その一つが実際の施術をしてくれる看護師の経験なのです。
以下では、医療脱毛での「痛み!」を軽減することができる方法についてご紹介してきいます。
医療脱毛の痛みを和らげる方法を大公開
医療脱毛を受けた方々は、個人差はあれど医療脱毛は「痛み!」があるといいます。
しかしながら、実は「痛み!」を和らげる以下の方法が存在するのです。
以下に痛みを和らげるための方法を示します。
- 脱毛方式として蓄熱式を選択する。
- 痛みが少ない波長のレーザー脱毛機を選択する。
- クリームなどによる麻酔を使用する。
- レーザーの照射レベルを下げる
ここまでは、一般に言われており、脱毛を考えた方なら良く耳にする内容です。
ここからは、少しレベルが上がります。
5.なるべく日焼けをしないようにする
6.肌が乾燥しないように潤った肌を保つ
7.生理などを避けホルモンバランスを崩さない
脱毛に詳しい方なら聞いたことがある内容かもしれません。
8.食事のバランスを保つ
9.精神状態を安定した状態に保つ
10.ベテランの看護師さんに施術をお願いする
尚、これらの方法の詳細な説明は以下にて詳しく説明していますので、気になる方は以下をクリックして詳細を確認して下さい。
さて、他の詳細な説明については、上記の記事に任せるとして、ここでお伝えしたいことは10番の「ベテランの看護師さんに施術をお願いする」の内容についてです。
毛自体への痛みの対策は実現不可能ではないのか?と思うかもしれません。
実は、脱毛回数が後半になるにつれて、痛みは減ってきます。
医療脱毛では、太い毛から脱毛されていきます。
結果的に、太い毛が減り、細い毛が残るので毛の密度は減ります。
毛の密度が減ることにより、レーザーの熱が毛に十分伝わる様になるので、出力が低くても脱毛効果が出て来ます。
レーザーの出力が低いと当然痛みが少なくなるというものです。
つまり、一番の痛み対策は、脱毛回数をこなす、ということになります。
毛の深さに関しては変えられないので、脱毛施術をする時に看護師さんが物理的に皮膚を引っ張り照射をすることが、出力を高めずに脱毛可能性を上げることが出来るので、痛み対策とみることができます。
看護師さんの技術で痛みも変わるのですね。
それでは、どの様にしてこの様なベテランの看護師さんを見つければ良いのでしょう。
それは、ズバリ、脱毛をする病院(クリニック)の選定に他なりません。
どこの病院(クリニック)で脱毛するのが正解か?
最初のお話で、皮膚科・美容皮膚科・美容外科および脱毛クリニックでどのポイントをみて選択したら良いかについて簡単にご説明しましたが、ここでは各項目について詳しく説明していきます。
1.医療レーザーの機種が違う
皮膚科・美容皮膚科・美容外科では、医療レーザーの機種で何を使用しているかを余り公表していません。
その理由は、專門が脱毛ではないからです。脱毛專門でないので、脱毛機も古い機種を使用していることも多く、脱毛機の機種名を余り表に出さないのです。
効果がある脱毛機については、以下の記事で紹介していますので是非ご覧下さい。
2.医師の腕が違う
先程もご説明したように、皮膚科・美容皮膚科・美容外科では、脱毛はメインの施術ではないのです。
中には、脱毛專門の人間を用意して脱毛をおこなっているクリニックもありますが、皮膚科・美容皮膚科・美容外科では、脱毛は片手間でしかないのです。
このため、脱毛に対する知識や経験は自ずと脱毛クリニックの方が上となってしまいます。
しかしながら、脱毛と同時に、ほくろの除去を考えている場合には美容皮膚科を検討するのも良いです。
また、脱毛により皮膚にヤケドを負ったりした場合の対処は、皮膚科の方が優れています。
3.環境が違う
皮膚科・美容皮膚科・美容外科では、脱毛をメインとしていないので、脱毛後のパウダールーム等の設備が違うことがあります。
脱毛クリニックでは、脱毛後の状態を把握しているので、色々細かな所で対応がなされています。
4.料金が違う
脱毛クリニックでは、医師や看護師は同じ様な患者を診察して施術をするので各工程で掛かる時間がしっかり把握されています。
悪く言うと流れ作業となっているため、1日に患者を何人施術して幾ら売上が上がり、必要なコストは幾らなのかが全て細かく把握できます。
このため、良心的は脱毛クリニックでは、料金をできるだけ低く抑えることが可能なのです。
一方、皮膚科・美容皮膚科・美容外科では、患者の症状に併せて施術内容も毎回違ってくるので、どうしても料金を高くする必要が出てきます。
特に、保険適用の患者が来る「皮膚科」よりも、自由診療である「美容皮膚科」「美容外科」の方が、サービスを充実して、料金を高く設定している傾向があります。
5.サービスが違う
脱毛のみを考えた場合には、脱毛クリニックでは、1回分サービスとか、脱毛後の保湿サービスなどのサービスが付いていることがあります。
一方、美容皮膚科・美容外科では、美容に関するサービスを付けている所が多く、例えば、ハイフ1回無料等のサービスを付けていたりします。また、VIPな感覚を味わってもらうため、待合室等も豪華にしているクリニックも多数存在します。
どちらが良いということはありませんが、脱毛だけを考えるのであれば、脱毛クリニックの方がおすすめですね。
6.看護師の経験が違う
前述した様に、脱毛クリニックではいつも同じ症状の患者を施術するので、必然的に慣れてきます。
新人の看護師さんであれば話は別ですが、同じ脱毛の患者を2年、3年と経験すれば、自ずと腕も上がり、手際も良くなるものなのです。
もしかしたら、皮膚科・美容皮膚科・美容外科の看護師さんの方が看護師としての知識や経験は豊富かもしれませんが、毎日同じ作業をしているベテランの脱毛專門の看護師さんの方が自ずと上手になります。
医療脱毛を実施する各クリニック種類の違いについて比較
クリニック種類の比較
各クリニック種類の違いを比較して以下の表にまとめましたので参考にしてください。
皮膚科 | 美容皮膚科 | 美容外科 | 脱毛クリニック | |
目的 | 皮膚疾患の治療 | 肌の美しさの向上 | 病気ではなく、さらに綺麗になること | 体の毛をなくすこと |
症例 | アトピー性皮膚炎・かぶれ・じんましん・ヘルペス・悪化したニキビなど | しみ/そばかす・ニキビ/ニキビ跡・毛穴の開き・しわ/ほうれい線・妊娠線など | 鼻の軟骨移植、唇の切開手術、二重切開法、フェイスリフト、豊胸バッグでの豊胸、脂肪注入など | 医療脱毛 |
治療方法 | 外用薬や内服薬で、疾患を治癒させる。 | 手術を行わない方法で肌の美しさを保つものが大半で、失敗のリスクが低いままで美しい状態に近づける。 | 美的な悩みに対して、メスなどを用いた外科手術を含め、様々な部位の形を外部から整える。 | 医療レーザーを使用した脱毛 |
保険適用 での治療 |
あり | なしの場合が多い | なし | なし |
※ 医療脱毛は保険適用不可です。
以下では、脱毛クリニック以外の各クリニックの特長を詳細に説明します。
皮膚科
目的
皮膚科の治療は、病気の治療を目的としています。
「皮膚病を治したい」または「皮膚病かもしれないので、診て欲しい」という時には、迷わず皮膚科を受診しましょう。
診療内容
皮膚科では炎症や痛み、かゆみなどのひどい症状を伴う皮膚疾患が適していることが多く、病名としてはアトピー性皮膚炎・かぶれ・じんましんなどがこれに当たります。
一般的に、皮膚科が主に行っているのは、保険が適用される範囲内の湿疹やニキビの治療、イボの除去など。外用薬や内服薬で、疾患を治癒させることを目指しています。
保険適用の範囲
皮膚科では保険適用の範囲内で治療を行うため、効果は高いものの提供される薬や使用できる機器が限定的です。
診断方法
まず皮疹を十分に観察し、ダーモスコピーや顕微鏡を使用して診察を行います。
外用薬や内服薬、手術で治療を行います。
ただし、そのお薬や手術方法は保険適応になる範囲内の薬や手術方法であることが限定されています。
脱毛に対する考え方
自由診療の医療脱毛は、患者様の要望や新たな収入源として導入されることが多いです。
保険診療がメインですから、医療脱毛に割ける時間は限られています。
そのため、医療脱毛のメニューには、全身脱毛、全身顔脱毛、全身VIO脱毛、全身顔VIO脱毛といった、広範囲のメニューがないことが多いです。
また、広告を出すということもあまりないため、患者様が脱毛をする機会がそんなに多くはありません。
そのため、脱毛のノウハウが溜まりにくく、スタッフの技術の問題が出てきます。レーザーの会社が積極的にこのような皮膚科のためのセミナーも行っています。皮膚科の先生は真面目な先生が多く、機械の設定にこだわりをもっている先生も多々いらっしゃいます。
万が一の皮膚トラブルがあった場合、皮膚科の先生なのでとても上手に対応をされる方が多いです。
施術料金も、患者様の数が少ないため、少し高めの単価に設定するクリニックが多くなります。逆に、経営に無頓着すぎて、利益度外視の激安価格にしているクリニックも見受けられます。
診察時間も、一般の皮膚科ですから、朝早く開始し夕方には閉まってしまうことも多いでしょう。休日にも脱毛を受けられることは少ないかもしれません。
美容皮膚科
目的
基本的に美容皮膚科は、病気ではなく、症状の改善に加えて美しくなることを目的にしています。
そのため、美容皮膚科では個人のお悩みに対して様々なアプローチをすることができ、美容の観点からきれいな肌を目指すことが可能です。
診療内容
美容皮膚科はしみやニキビ、毛穴の開きなど肌の悩みに関すること全般を解決できることが多く、美肌やアンチエイジングを目指すことが可能です。
サプリメントや薬の処方、使用する機器が美容のために特化しており、肌の悩みに合わせた様々な治療方法が用意してあります。
自由診療であり自費で治療を受ける美容皮膚科は、予算や求める結果によってカスタマイズされた治療を受けることが可能になっています。
美容皮膚科では手術を行わない方法で肌の美しさを保つものが大半であり、失敗のリスクが低いままで美しい状態に近づけます。
美容皮膚科では、皮膚科の知識を応用し、シミ・シワや肌荒れなどの皮膚に関するお悩みに対して、メスを使わない治療を提供します。美容点滴なども、美容皮膚科の守備範囲です。保険適用外の治療が多く、ニキビに対しても保険の範囲に左右されず、様々な治療を行います。
自由診療の内容とは、シミ・そばかす・肝斑などのシミ治療、ムダ毛を無くす医療脱毛、シワのボトックス治療、額・唇・鼻・顎など顔面のパーツを整えるヒアルロン酸注入がリフトアップをする糸のリフトアップが美容皮膚科の診療内容になります。
皮膚科と同様に、視診をし、問診でこうなりたい!という要望を聞き、治療プランを組み立てます。
保険適用の範囲
主に皮膚科の内容と同じです。
美容皮膚科は自由診療なので、料金も全額自己負担になり高額になりがちです。
治療プランを患者様と話し合い、料金も納得のできる範囲で治療をはじめます。
お薬や治療内容は保険診療の枠にとらわれることなく治療が可能です。
美容皮膚科は、基本的には自由診療で行う診療に強い科です。
一般的には、美容皮膚科では自由診療をメインで取り扱っています。
自由診療の医療脱毛は、もともと美容皮膚科でニーズのあるメニューなので、はじめから導入をするクリニックが多いです。
病気ではないけれど、「もっとキレイになりたい」「美容の悩みを解消したい」という時には、美容皮膚科という選択肢もあります。ただし、美容皮膚科はほとんどの治療が全額自己負担になりますので、あらかじめ治療費を確認しておくことをおすすめします。
脱毛に対する考え方
自由診療がメインですから、医療脱毛に割ける時間は多くあります。
そのため、医療脱毛のメニューには、全身脱毛、全身顔脱毛、全身VIO脱毛、全身顔VIO脱毛といった、広範囲のメニューが通常は用意されています。
広告を出すクリニックも多く、集客の上手いクリニックは、美容できた患者に脱毛をすすめることが多くあります。
そのため、脱毛のノウハウも溜まりやすくマニュアル化されており、スタッフの技術もわりと向上しやすい環境でもあります。
ただし、美容皮膚科の先生は真面目な先生が少なく、機械の設定にこだわりをもっている先生はそんなに多くはありません。
万が一の皮膚トラブルがあった場合、美容皮膚科の先生なのでとても上手に対応をされる方がもいる一方、そうでないケースもあります。
多くの方をメーカー推奨の設定値で照射をしていくことがほとんどです。メーカーの推奨値ですので、効果はある程度期待できます。
施術料金も、患者様の数が多いため、少し安い低めの単価に設定するクリニックが多くなります。逆に、お金持ちしか来ないクリニックでは、バカ高い値段設定にしてあるクリニックもあります。
診察時間も、美容皮膚科ですから、朝遅く(10時や11時)に開始し夕方には閉まらない、夜まで営業している(20時や21時まで)ことも多いです。休日に脱毛を受けられるチャンスも多くあります。
美容外科
目的
美容外科の治療は、病気ではなく、さらに綺麗になることを目的としています。
診療内容
美容外科はメスなどを用いた外科手術が認められており、様々な部位の形を外部から整えることが多いです。
美容外科では、いわゆる「美容整形」を行っています。正式名称は「美容外科」ですが、多くの方にとってイメージしやすいのは「美容整形」という言葉でしょう。まぶたを二重にする手術や豊胸手術など、メスを使用した整形手術を行うことが多いです。
自由診療の内容とは、鼻の軟骨移植、唇の切開手術、二重切開法、フェイスリフト、豊胸バッグでの豊胸、脂肪注入などが美容外科の診療内容になります。
皮膚科や美容皮膚科と同様に、視診をし、問診でこうなりたい!という要望を聞き、治療プランを組み立てます。
保険適用の範囲
主に自由診療の外科の内容になります。
美容外科は自由診療なので、料金も全額自己負担になり高額になりがちです。
治療プランを患者様と話し合い、料金も納得のできる範囲で治療をはじめます。
お薬や治療内容は保険診療の枠にとらわれることなく治療が可能です。
脱毛に対する考え方
自由診療の医療脱毛は、美容外科でもニーズのあるメニューなので、はじめから導入をするクリニックが多いです。
自由診療がメインですから、医療脱毛に割ける時間は多くあります。
そのため、医療脱毛のメニューには、全身脱毛、全身顔脱毛、全身VIO脱毛、全身顔VIO脱毛といった、広範囲のメニューが通常は用意されています。
また、広告を出すクリニックも多く、集客の上手いクリニックは患者様に脱毛をすすめています。
そのため、脱毛のノウハウが溜まりやすくマニュアル化されており、スタッフの技術も向上しやすい環境のことも多くあります。
ただし、美容外科の先生は脱毛に無頓着なこともあり、機械の設定にこだわりをもっている先生はそんなに多くはありません。
多くの方はメーカー推奨の設定値で照射をしていくことがほとんどです。メーカーの推奨値ですので、効果はある程度期待できます。
施術料金は高い傾向にあります。逆に、お金持ちしか来ないクリニックでは、バカ高い値段設定にしてあるクリニックもあります。
診察時間も、美容外科ですから、朝遅く(10時や11時)に開始し夕方には閉まらない、夜まで営業している(20時や21時まで)ことも多いでしょう。
休日にも脱毛を受けられるチャンスも多くあります。
まとめ
医療脱毛は、皮膚科・美容皮膚科・美容外科・脱毛クリニックで施術を受けることができますが、一般的な医療技術としては、美容外科 > 美容皮膚科 > 皮膚科 > 脱毛クリニックといった感じです。
また、脱毛によるヤケド等のトラブルが発生した場合の対処は、皮膚科 > 美容皮膚科 > 脱毛クリニック > 美容外科 という感じです。
しかし、脱毛技術に関しては、脱毛クリニック > 美容皮膚科 > 美容外科 > 皮膚科といった結果になります。
更に、料金では、脱毛クリニック > 美容皮膚科 > 皮膚科 > 美容外科 といった所でしょうか。
皮膚科は土日、祭日に休みの場合が多いことも考慮する必要があります。
- 料金が自分の理想にあっているか
- 置いてある脱毛機が希望に合っているか
- クリニックの設立年数や脱毛経験が豊富か
等の情報を良く調べてクリニックを選定するようにして下さい。
尚、脱毛クリニックであれば、設立10年以上の実績があり、3種類の脱毛機でどの様な毛や肌にも対応可能であり、施術者に対する院内教育が充実しているアリシアクリニックがおすすめです。